イギリスブラッドフォード大学

WolfVisionのシステムで協働学習を変革

導入

イギリスのウェストヨークシャーに位置するブラッドフォード大学は、革新性、持続可能性、学生中心の学習に重点を置く、名門教育機関です。多様な学生層を抱え、教育と研究の卓越性を追求する同大学は、医療学、工学、マネジメントといった分野で高い評価を受けています。支援的かつ包括的な学習環境の提供に尽力し、学問的および職業的な成長の拠点としての役割を果たしています。さらに、強力な産業パートナーシップと最先端の研究活動を通じ、世界規模での前向きな変革を推進し続けています。

イギリスのAVインテグレーターRoche AVによる大規模なAVシステム刷新プロジェクトの一環として、ブラッドフォード大学はハイブリッドおよび協働学習のアプローチを再構築しました。この変革の中心には、WolfVisionの受賞歴を誇るCynapおよびvSolution MATRIXシステムが導入されており、キャンパス内のさまざまな教育スペースでインタラクティブで柔軟な学習環境を実現する重要な役割を担っています。本プロジェクトは、最新の教育手法や進化する学習ニーズに対応するため、学習環境を最適化し、学生の学習体験を向上させるという大学の強いコミットメントを示しています。

WolfVisionのAV変革への貢献

ブラッドフォード大学では、WolfVisionのvSolution MATRIXテクノロジーが複数の教育・協働スペースに導入されました。Cynapシステムにより、シームレスなワイヤレスコラボレーションが可能となり、学生と教員がこれまでにない形でダイナミックに交流し、ハイブリッド学習を実現できるようになりました。

Cynap Proは、Horton A改修プロジェクトの一環として15の医療教育スペースに統合されました。これらのスペースは、シンプルな会議室から高度な模擬病棟まで多岐にわたり、さまざまな学習シナリオに対応できる柔軟性を備えています。さらに、4つのvSolution MATRIX搭載ルームでは、学生と講師間のワイヤレスコラボレーションが可能となり、模擬病棟内の複数のスクリーンにコンテンツを共有できます。これらの部屋は、個別の4教室として使用することも、連携して1つの大規模な教育スペースとして運用することも可能です。

また、ClevertouchディスプレイやPTZカメラとの統合により、シームレスなハイブリッド学習を実現。対面とオンラインの両方の学生に対し、インタラクティブでリアルタイムな学習体験を提供しています。

Horton AのvSolution MATRIX対応の授業スペース。画面上のコンテンツは複数のスクリーンで簡単に共有できます。

リッチモンド・ワークショップエリアでは、助産教育におけるコラボレーションを強化するためのAVシステム刷新の一環として、WolfVisionのCynap Pure Miniデバイスが設置されました。これらのシステムによりワイヤレスプレゼンテーションが可能になり、学生と教員が実践的なトレーニングセッション中にコンテンツをスムーズに共有できるようになりました。Cynap Pure Miniはモバイルディスプレイやその他のAVツールと組み合わせて使用され、柔軟で接続性の高い空間を実現しています。これらのセットアップにより、コンテンツ共有とアクセス性が向上し、助産学や理学療法といった分野の学生たちが、新たな協働教育の時代を支える環境を利用できるようになりました。

WolfVisionのソリューションにより、これまで学生が体験できなかった形でハイブリッド学習が実現しました。授業は協働的でインタラクティブなものとなり、学習がより刺激的なものになっています。

Russ Hind ITサービスデリバリー責任者 - ブラッドフォード大学

ブラッドフォード大学における注目すべき導入事例の一つが、Horton Barn Lecture TheatreへのWolfVision Cynap Proの設置です。この協働型講義室は、現在大学のフラッグシップスペースとして活用されています。Cynap Proシステムにより、講師と学生はワイヤレスでコンテンツを共有でき、従来の講義形式をインタラクティブな学習体験へと変革しました。

また、Cynap ProのvSolution COMPOSER機能により、ツインスクリーンを使用する際のコンテンツ準備や管理がドラッグ＆ドロップで簡単に行えるようになっています。さらに、講義台にはWolfVision VZ-3neo.UHDビジュアライザーが設置されており、ライブ教材の提示が可能です。USB-C接続によりCynap Proと連携し、教育者がCynap上から直接ビジュアライザーを操作できる設計になっています。

最先端のAV機器と組み合わせることで、この空間はハイブリッド教育モデルを強力に支援し、より協働的で没入感のある学習環境を提供しています。

ブラッドフォード大学のホートンバーン講義室のデュアルスクリーンディスプレイ。Cynap ProとvSolution COMPOSERを使用したコンテンツの準備と制御。

WolfVisionのテクノロジー導入により、ブラッドフォード大学の教育モデルは根本的に変革されました。学生はこれまでの受動的な講義中心の学習から、協働的でインタラクティブな学習体験へと移行し、より積極的に学習に取り組めるようになりました。

ブラッドフォード大学 ITサービスデリバリー責任者のRuss Hind氏は、本プロジェクトについて次のように述べています。
「WolfVisionのソリューションにより、これまで学生が体験できなかった形でハイブリッド学習が実現しました。授業は協働的でインタラクティブなものとなり、学習がより刺激的なものになっています。」

今回の導入により、Cynap Proが6台、Cynap Core Proが20台、Cynap Pure Miniが49台、ブラッドフォード大学のキャンパス内に設置されました。

講義台にあるVZ-3neo.UHDビジュアライザーは、"ライブ"素材をプレゼンテーションする際に使用されます。Cynap Proシステムを使用して、簡単に直接操作できます。

WolfVisionのCynapベースのソリューションは、インタラクティブかつハイブリッドな学習環境の実現というブラッドフォード大学のビジョンを支える重要な役割を果たしています。シームレスなコラボレーション、ワイヤレスプレゼンテーション、ハイブリッド教育機能を可能にすることで、WolfVisionはキャンパス全体の教育のあり方を再定義しました。

この成功したパートナーシップは、革新的なAVテクノロジーが、現代の学生や教育者のニーズに応える包摂的で柔軟な学習環境を創出できる可能性を示しています。